日記

イルマ

Buckow - 57

大好きなイルマが1月20日に亡くなったとお知らせが届きました。イルマとマーチンと一緒に過ごした2009年の6週間は、私の人生の中でもっとも美しい時間だったと思います。あんな穏やかな時間を持つことはもう無いんじゃないか、と。その記憶が大切すぎて、再会することで何かを失うんじゃないかと勇気が出せずにいたけれど、去年の夏にベルリンまで会いに行きました。イルマは認知症が進んでいて、会話は噛み合なかったけれど、私のことを忘れずにいてくれました。

東ドイツ時代のことや文学、芸術のこと、たくさん話をしたなあ。目が悪くなってきたと嘆くイルマに、「私の目が二人分見てるから」とマーチン。そんなマーチンは耳が遠くて、イルマは「あなたの分も聞いてるから。私たちお互いにうまくできてるわね」と。

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3人での朝食もいつも楽しくて、美味しくて。

1枚目の写真は、二人の思い出の地ブコウという町へ3人で日帰り遠足したとき。ブコウ時代の話を何度もしているうちに、イルマが突然「行きましょう。もうきっとこのタイミングを逃すと二度と行けない気がする」と。私にブコウを見せるという動機が二人にきっかけを与えたよう。ブコウで歩きながら「もう見ることはないわね」と話す二人。「あなたのおかげでもう一度ここを見ることができた、本当にありがとう」と言われたことは忘れられない思い出です。

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二人にはただただ感謝です。

2015-02-23 | Posted in 日記No Comments » 
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